星空の招待 〜蠍座〜
2月の遠征時に撮った
朝5時頃の昇る蠍座です。
FUJI X-A1 F2.8
lensのみX-E1 50mm
ISO1600 90sec.
mount POLARIE
〜蠍座の胸の赤い星
アンタレス〜
蠍座は南の空に目立つ星座。
低い位置にあるので、見られる時期が夏の他の星座よりも短く、南に行けば行くほど、高い位置に見ることができます。
蠍座の胸には、赤い1等星の“アンタレス”という星が輝いています。
“アンタレス”とは、“アンチ=アーレス”というギリシア語が語源であり、「火星に対抗するもの」という意味になります。
惑星である赤い火星が、“アンタレス”の近くを時折り通る時に、その赤さを比べて競っているように見えることから、その名前が付いたようです。
“アンタレス”は5年くらいの周期で0.9等星から1.8等星までの明るさが変わる半規則変光星なので、やや暗く見えることもあります。火星は地球との距離により光の見え方が変わりますので、赤さ比べの勝負はその時々で変わるようです。
蠍座の形状は、主星“アンタレス”を中心に、夏の天の川に垂れ下がる滑らかな釣り針型のS字カーブがポイントとなります。
夏に向けて見つけやすい星座ですので
みなさんもぜひ探してみませんか?