不思議の国のひとみさん
不思議の国のひとみさん
第6回は…
「心霊写真」Part 2です。
またまた記憶を遡る…
それは高校3年のある日のこと。
私は吹奏楽部に所属し、テナーサックスを担当していました。
1年生のT君が「あのう…○○○先輩…
ちょっと話を聞いて欲しい事があるんですが…」と声をかけて来た。
部活以外の絡みも無く、特別親しいという訳でも無く、何故私なのかわからなかったが
一応「あぁ、いいよ〜どうした?」
と、返事をしました。
「実は…誰にも相談出来なくて…
○○○先輩ならわかってもらえるような気がして…」
なんだなんだ!?
なんなんだ??
私はオカルト的な話など
一切したことも無く、不思議な世界について心には秘めてはいたものの
口にしたことなど一度もありませんでした。
ドラムセットなどを置いてある
準備室、狭い部屋で、彼は一枚の写真を見せてくれました。
田舎ですので
縁側の広い日本家屋。
その縁側で撮られたT君の家の家族写真です。
一見何の変哲も無い
幸せそうな家族写真ですが…
二列に並んだ後ろの列に
割烹着姿のおばあさんがいました。
割烹着姿なのはわかりました。
しかし、おばあさんの顔は見ることが出来ません。何故ならば…
おばあさんの顔の部分だけに
亡くなったというおじいさんの顔が
まさに、そこに一緒にいるかの様に
写っていたのです‼️‼️
しかも、若かりし頃なのか
今で言うイケメン‼️
割烹着姿のおばあさんの顔が
おじいさん…という写真…
腰を抜かしそうなほど驚きました。
彼はこの写真をどうすればいいか
悩んで私に聞いて来たのでした。
何故か、私ならこの写真を信じてわかってもらえる気がしたのだと。
じっくりと拝見しましたが
直感で、これは良い写真だと思い、
亡くなったおじいさんが見守ってくれている証拠であり素晴らしい写真だと思い、「これは良い写真だと思うから大事にとっておいた方がいいと思うよ」と話しました。
何故なら、悪い気は感じられず、温かい波動を感じたからです。
亡くなった今でも強い愛情を持って
見守り続ける…
これは私が撮ったものではありませんが、不思議な世界は確かにある、
そう確信した遠い日の思い出です。
卒業してからは
もう一度もT君に会うことも無く
どうしているのやら…
〜まだまだ不思議な世界は続きます〜
*画像→山田洋次監督「家族はつらいよ」より